2015年11月21日

我孫子市の公民館で、白樺派の文学の朗読会

「『白樺派描いた我孫子 美しい日本語で朗読』『23日主婦ら12人公演』(我孫子市制45周年記念の一環として)」------9月半ば頃、朝日新聞の東葛版に、この様な見出しが大きく出ていました。切り抜いてはみたものの、交通の便など考えると気持ちは半々。迷っていたら娘婿が車で送迎してくれることになり、前日の夜、電話で聞いてみると大丈夫とのことでした。
 この公演は、我孫子の主婦ら12名が、9月23日、湖北地区公民館のナレーション・朗読公演の舞台に立って、志賀直哉ら白樺派が我孫子を題材にした作品を読むというものでした。題して「我孫子の風景をよむ」。我孫子市白樺文学館との共催でした。
 12名の方達は、同公民館で行われたナレーション・朗読のワークショップに参加した方々で、ほとんど50才、60才台の女性でした。元NHKアナウンサーでフリーのナレーターとして活躍されている横山淑子さんから手ほどきを受けてきたそうです。

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 1部は、@武者小路実篤の「人生論 愛について」、A志賀直哉が友人の陶芸家バーナードリーチについて書いた「リーチのこと」、B柳宗悦の「我孫子から」を2〜3人のグループで朗読。
 2部は、戦後70年にちなんだ朗読で「ちいちゃんのかげおくり」「ひとりの日本兵」「死者たちの証言」、最後に4人が武者小路の「詩集」を読まれました。

「ちいちゃんのかげおくり」より
  「かげおくりって なあに」
  「とお、かぞえるあいだ、かげぼうしを、じっと見つめるのさ。
   とお、といったら空を見上げる。
   すると、かげぼうしが、そっくりに空にうつってみえる。」
  「とうさんやかあさんが子どものときに、よくあそんだものさ。」

又、プロのピアニストの石川容子さんの朗読とのコラボレーションがあり終始なごやかなうちに終わり、アッという間の2時間でした。
 大正時代の文人達は、時には子ども達の成長を見せに集まり、一杯かわしながら、夜おそくまで語り合い、真っ暗な夜道を提燈の明かりを頼りに家路についたということです。懐かしい昔の光景が目をつむると浮かんできそうです。
(大橋 眞寿美)

posted by 東京民藝協会 at 16:12| Comment(5) | 展示会案内
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