今回はその中から2,3点を挙げてみよう。

「芙蓉」 アオイ科。中国原産の落葉低木である。ご覧の様に赤色と白色の花を一本の木から見ることが出来る。私が時々懸っている歯科医院の庭先に見事に咲いているので、近寄って見ると芙蓉の木である。
昔、東京・小石川の都の植物園で見かけたことがあったが・・・。
蓮の花の異名であることから美人の形容に用いられる。朝(午前中)は白色。午後には淡紅色。夕べには紅色に変わって、翌日落ちずに残っている。美しい。素面の白から、ほろ酔いの淡紅色、夕べの紅色に変わる花色を、酔顔に見たてての名「酔芙蓉」の異名もある。

「杜鵑草」<時鳥草> 山地の半日蔭に野生する。50pから1m程の多年草である。
吾が家では何時頃から植えたか失念してしまったが・・・。
丁度百合の花を小さくしたような形で、内側に濃い紫色の斑点のある花をつける。
机上に小さな水差しなどに、一枝を差して楽しんでいる。

「藤袴」 秋の七草の一つで、山上憶良の万葉の歌に出てくるキク科の多年草である。最近は、野生のものは殆んど見かけない。吾が家では現在の住居を建てた時に、書道の恩師であった故中村素堂先生のお宅から株分けして頂いたものである。
芳香があるので「香草」「香水蘭」の異名もある。大切に育てている。
(木村 太郎)
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