@民藝に相応しい懇親場所の選定
総会参加者の略全員が参加。近代文学館から、会場への移動途中にはサツキ、紫陽花をはじめ多くの草花、樹木が多く、歩を休め、目を和ませて参加者の会話が弾んだ。会場の「Faculty」とは才能・手腕・機能などの意味もあるが場所は、ファカルテイハウスなので民藝を趣味や調査研究をされておられる会員の集いに少しでも相応しい会場と考えて、立食であるが大半の出席者の椅子が準備され、経過時間を忘れ終始笑顔と会話の途切れのない懇親会であった。
A堅い決意と誓いへ温かい賛同の声
総会は無事に終了し課題や問題点、対応も明確になり、計画も承認され、安堵と卒業・終了「Commencement」であるが、このCommencementは、英語では物事の「開始」を意味している。
全国の民藝協会の方々の紹介と挨拶も順番に行われた。
今年度の夏期学校の佐久並びに豊田会場、更には、来年度の全国大会開催地長野県、夏期学校飛騨高山並びに出雲会場の挨拶には、開催の企画や地域の紹介など成功への堅い決意と参加協力への呼び掛けが行われた。会員からの「Go for Broke」の声援や既に参加が決まっている人は会場や地域への興味もあって個々に話を伺っておられた。
Bおもてなしの心の再発見
総会では、特別講演に料理研究家の土井善晴氏が「料理と民藝」と題し行われた。先生は家庭料理を中心に活躍され、総会の参加者に相応しく「道具とうつわ」など民藝との係わりを中心に話された。午前中は、NHK総合で午前10:30〜「きょうの料理」の講師、午後の講演、懇親会と終日ご多忙の中、懇親会でも再登場いただいた。
先生が集められた、石皿、織部鉢、白磁皿、漆碗、陶板など等と家庭料理の組合せと彩り、片口での抹茶など講演時の映像が会員の脳裏に焼きついていて、懇親会場での再登場の「おもてなしの心」の一言の挨拶には、会員は明日からの料理の楽しさに思いを馳せ、先生の周りには、順番に記念撮影やサインを求める人々が続いた。中にはメタボで暴飲暴食や自宅には、民藝品の多さに溺れて使わない人々には、土井善晴先生の言葉、健康的には、美食に溺れず、時には、一汁三菜でもなく、一汁一菜の提唱、蒐集した美しい民藝の器に料理が盛られてこその素材である。おもてなしの心で、器は使用してこそ料理にも価値が見出されるの言葉を噛締めたり、耳の痛い人々もおられたようだ。
C民藝運動の記録映画上映
バーナード・リーチが一九三五年頃に日本や朝鮮半島の窯場や紀行を撮影したフィルムをマーテイー・グロス監督が現在ビデオ化の作業を推進している。現在、その途中であるが元フィルムの上映が行なわれた。
懇親会の席上では、続編を杉山享司学芸部長が知見を加えたアドリブでナレーションを入れ説明されたので会員の理解度も増して大変に好評であった。
D別れを惜しむ声と明日からの歌舞伎見学等などに思いを馳せて
今日の大会での決定事項や懇親会での貴重な出会いを各自が、明日への思いを馳せ、会場を後にされた。
以上。
(会員 田部隆幸)
(会員 田部隆幸)
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