2017年11月18日

会員栗山さんのお店「標(しもと)」

今年当協会に入会して下さった栗山花子さんという方がいらして、お店をやっているということをお聞きした。ホームページを拝見すると、店主栗山さんの一所懸命さが伝わってくる。
最初のページの左側に「産地や作り手」という項目があって、民藝関係ではなじみのある窯などの名前が並んでいる。それらの産地や作り手を訪ねて、その様子を写真と文章で紹介している。
昨今は民藝ブームで、人気のある窯などでは需要に対して生産が追い付かない状態がもう何年も続いているという。電話一本で送ってきてくれるというのは過去のこと、したがって仕入のために直接出向くことになるのだろうが、そうしたからといって順調に運ぶわけでもない。ましてやこういっては失礼だが、新参である。そういう不利な状態でこれだけの窯の品物をおいていることは大変なことではないだろうか。かけた時間と労力、熱意に感心させられる。

tmk171118_02.jpg

さらに「うつわの値段」という項目があって、ものと値段の関係を解説し、それに対するご自分の考え方を書いている。産地、窯元ごとにさまざまな事情があって一律には語れないこと、珍しいものや変わったもの手のこんだものより、定番でつくられているものを無理のない値段で販売したいという。こういうことは、当人が言わなくても店のあり方に自ずとあらわれるものではないかという意見があるだろう。しかし買い手の初心者にとっては、その店が何を考えて品物を選び、値付けをしているかを知るのも有益ではないだろうか。

tmk171118_01.jpg

お聞きすると、以前は違う仕事をしていた。体を壊して休職中にあちこち見て回るうちに自分がこういうものが好きらしいということに気付いた。最初のうちは見たり買ったりするだけだったが、そのうちに露店などに出店するようになり、やがて通信販売を始めた。それが5年くらい前のこと、そして去年夏に開店したのだという。多分よいお客さんがついているのだろう。ほとんど一人でやっていて、たまに母上に店番を頼んでいるとのことである。

tmk171118_03.jpg

山手線駒込駅から歩いてすぐ、にぎやかな商店街の一角にある。焼きものの他に編組品、古い器などもある。流行りの雑貨類はあまりなくて、分類するとすれば民藝店か。ご本人は、民藝店を名乗るほどの店ではありませんとおっしゃっている。なに店かどうかはどうでもいいことで、好きなものを並べていたら民藝店に近い店になったのかな、と私は勝手に思ったのだが。

最後に店の名前のことだが、「標」という漢字一文字で、「しもと」と読むのだそうだ。難読漢字である。こんど来歴をきいてみよう。
(藤田)


住所:北区中里1-4-3 丸一コーポ101 山手線駒込駅東口から徒歩2分
 
posted by 東京民藝協会 at 20:06| Comment(1) | レポート
この記事へのコメント
店をご紹介頂いて恐れ多いのですが、、、
店名について「標(しもと)」は、能の演目「葛城(かづらき)」に登場する小道具の一つで、小枝を束ねたもの。薪のようなものです。

藤田さんにも色々お調べ頂いたのですが、今現在は使われていない言葉、読み方のようです。
分かりづらい店名になってしまい、反省しています笑
どうぞよろしくお願いいたします!
栗山
Posted by 栗山花子 at 2017年11月25日 14:40
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: