2019年08月29日

インド土産

〇長い名前覚えきれずに出国すインド北東アルナーチャル・プラディッシュ
 春にインドに行ってきた。ブータンが好きという人たちが、ブータンの向こう、ヒマラヤ山脈を越えた先のインドがどうなっているか見てみたい、ブータンと北東インドの社会や風俗や食べ物が似ているのか違っているのか見てみたい、というような目的でツアーを作った。それに加えてもらってついて行った。

〇あちこちに煙が立って雨期近く焼き畑始まる頃となるらし
〇音立ててタルチョはためく青空に二つの巨眼ジミタンの塔

 アルナーチャル・プラディッシュ州、場所はブータンの東側で、北には中国があり中印国境紛争の地である。今も難しい場所で、州境にはゲートがあって、我々外国人はもちろんインド人でも入州?するにはチェックを受ける。要衝にはモスグリーンの軍施設が続く。
 ヒマラヤ山脈の東南側、いわゆる照葉樹林地帯に属する。人は日本人と同じような顔をしていて、米を食べて、蚕を飼っている。そばも納豆もある。傾斜地に広大な畑が拡がりその一部は焼き畑である。その上の地帯では牛、ヤクを放牧している。中年以上の女性は「シンカ」というブータンとも共通の貫頭衣を着る。その布は手織だ。一方若い人は日本とそう変わらない服装である。
 信仰は、チベット仏教、ってやつらしい。あちこちにダライ・ラマの写真があったので多分そうだろう。大寺院があり、そこでは何百人かの僧が小豆色の衣を着て集団生活をしている。(小学校低学年くらいの子供も多数いて、飯時には大きな弁当箱、鍋などを抱えて厨房に殺到する。)またいたるところにマニ車があって、タルチョと言われる5色の小旗がはためいている。


〇峠道柳絮盛んに飛んできて肩などにとまるヒマラヤも春
〇インドにも雪が降るなりセラ峠カレーラーメン震えてすする

 そんなところを9日ばかりふらふらしてきた。なにせ広大なところなので、移動は貸切自動車、毎日の大部分は車に乗っていたという感じであった。----トヨタの新車で乗り心地はよかったが。ヒマラヤも日本と同じ春の季節で、その新緑の谷を疾駆するのは心地よかった。その谷からだんだんと上がっていって、セラ峠という4000メートルの峠を越えないと目的地に行けない。下ではヤシやバナナが緑陰を作り、上では森林限界を越えてみぞれが降っていた。数日間でヒマラヤの植生の垂直分布の下から上までを実見したことになる。

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 で、本題である。古い布の一枚も買ってきたかったのだが、土産物屋も骨董屋もないし、外人とみれば駆けつけてくるおばさんもいないところだった。シンカを脱いで下さいというわけにもいかない。買うものがなかった。がそれでも買ったものがある。----紹介するほどの価値はないんだが。
 一つは写真のとおりのもので、アルミの薬缶、胴体と蓋はヘラ絞り、口と吊元、蓋のつまみが鋳物である。食堂で見かけてほれ込んだのだがなかなか見つからなかった。最後の方の街で見つけて、でこぼこだから安くしてくれと言って購入。500円くらいだったか。(いくつか現地の家庭の台所を拝見したが、台所道具はアルミが多く、特に鍋はアルミの厚い打出しで結構なものだった。ステンレスは少なかった。)


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 もう一つはただの紐、ジュートを撚ったもので、両端が二股に分かれている。その一方が輪に、他の一方が瘤になっていて、輪に瘤の方を突っ込むと大きな輪ができる。つまり両端に直径20センチ程度の輪がある紐で、この輪の大きいほうが牛の、小さいほうが山羊の首輪になるという。なぜ輪が両側にあるかを聞き忘れて謎だったが、帰国してからどこか外国の写真に似たものを発見、二匹をつなぎとめておくようだ。牛や山羊は談合して一緒に駆けていくというようなことがないのだろう。1本20円くらいだった。紐に詳しい人がいうには、面白い撚り方でできているそうだ。ところでこの紐、出国時に問題となった。凶器になるそうで没収されるところだった。

 旅行中は3食ほとんどカレーだった。だいたい3種類くらい並ぶのだが、あまり区別がつかない。それに飯やチャパティ、生の玉ねぎかなんかが付く。飯は長粒米というやつで、実物を見るのが初めてだったので、最初見たときは何者かわからなかった。それくらい長くて細い。それから特に重大なこと、ホテルに酒が置いてないのである。3日も断酒してしまった。
で、
〇ホテルの娘にビール預ければ凍らせて出してくるのも嬉し恨めし
〇9日を3食カレー帰国して2日目にまたカレー食うとは(やはり日本のカレーの方がうまい)

(藤田)

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