2024年08月31日

『民芸手帖』編集者・白崎俊次撮影写真 デジタル保存について募金のお願い (昭和 30~50年代に残された手仕事や風物の記録、約7万枚のデジタル化プロジェクト)

 私ども東京民藝協会はかつて月刊の小冊子『民芸手帖』を発行しておりました。B6横判の機関誌で、民藝運動の裾野を広げる特色ある構成で親しまれ、1968(昭和33)年~1982(昭和57)年の25年間にわたって通算295号が刊行されました。
 この『民芸手帖』の取材、編集を主に行ったのが白崎俊次氏(1921~1984)です。白崎氏は取材を通じ、日本各地の手仕事や民家、民俗、民藝運動の仲間たちなどを撮影し、『民芸手帖』に掲載しました。
それら写真のもとになったフィルムのすべてが、このたび白崎氏のご遺族から東京民藝協会に寄贈されました。一部はすでに『民藝』2021年12月号の特集「白崎俊次と民芸手帖」にて公表されています。
 残されたフィルムは現在では失われた手仕事等も多く、貴重なものです。しかし、古いものは60年以上経過しているため、劣化が激しいのが現状です。そこで東京民藝協会ではこの貴重な記録を未来に残すべく、フィルムのデジタル化を早急に進めることにしました。まずは比較的整理された部分から着手する予定ですが、それでも35ミリ
フィルム約1800本、6万7000コマ、6×6フィルム370 本、4400コマあり、400万円以上の費用が見込まれています。
 つきましてはこれに要する費用について、会員の皆様のご協力を是非賜りたくお願いを申し上げる次第です。なお費用が準備でき、データ化が完了したあかつきには上下2冊の関連書籍を発行する予定です。その際にはお礼として書籍を進呈いたします。
 民藝や手工芸にかかわる作り手や研究者をはじめ、民藝に関心のあるすべての方々に活用していただきたく、白崎俊次撮影写真のデジタル保存を進めてゆきたいと考えております。みなさま、どうかお力添えをよろしくお願い申し上げます。

2024 年7月31日
東京民藝協会会長 野ア潤

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『民芸手帖』創刊号/1958年6月号

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宮崎・高千穂 岩戸神楽手刀男命戸取りの舞/1965年3月


○募金額 1口1万円(何口でも可)
*関連書籍の進呈は1口で1冊、2口以上で上下2冊を予定。
○募集目標額 500万円
○募金期間 2024年9月1日~2024年12月末日
○申し込み方法
東京民藝協会の決済サイトにアクセス
https://shirasakishunjiphoto.stores.jp
⇨ 募金専用サイトを立ち上げる
⇨「白崎俊次撮影写真のデジタル化募金」をカートに入れて決済
○問い合わせ先
「白崎俊次撮影写真のデジタル化募金」事務局
e-mail:shirasakishunji.photo@gmail.com


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熊本 楮炊き/1965年2月

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青森 弘前凧/1960年11月

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栃木 益子陶器荷作り/1962年3月
posted by 東京民藝協会 at 18:07| Comment(0) | その他
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