2024年11月21日

松戸市戸定歴史館「松平男爵家の軌跡」開催の告知

民藝協会の皆様、平素お世話になっております。会員の世川祐多と申します。

ただいま、研究員として勤務中の松戸市戸定歴史館にて「松平男爵家の軌跡」という展覧会を開催いたしております。
シャルロット・ペリアンと民藝の関わりについてのさらなる研究が俟たれますが、徳川家御家門の大名家、津山松平家の分家の松平男爵家の松平斉光氏は、パリ大学で博士号を取られ、シャルロット・ペリアンの友人となり、彼女の日本滞在の時に、諸々お世話をした事実が判明いたしました。
工芸指導所での講演では、柳宗理氏とともに付き添い、通訳もされておられます。

この度、松平家よりは、徳川慶喜公の弟で、パリ万博に将軍名代として派遣された松戸徳川家の徳川昭武公のご子孫でもいらっしゃるということで、御家の史料を一括で寄贈された次第です。
たまたまそんな中で、ペリアンと松平男爵の関係が再発見されました。

ペリアンと民藝についての研究の進展への期待や、当時の民藝運動に携わられた諸先輩方の顕彰も兼ねまして、民藝協会の方々に松平斉光氏をご記憶いただければとご案内させていただく次第でございます。

松戸市戸定歴史館は、昭武公が最後の水戸藩主を退任後、松戸で隠居され、終の住処とされた戸定邸に併設の歴史館となります。
戸定邸は知名度が低いながらも、珍しく明治時代の大名家の邸宅と庭園が残る国の重要文化財でして、建築をご覧いただくだけでも民藝協会の方々にはお楽しみいただけると存じます。

ぜひお足をお運びいただけましたら幸いに存じます。

また、戦後に何回も訪日したペリアンと直接お会いされた会員の方がいらっしゃいましたら、ヒストリーとして残さなくてはと存じますので、
ご一報いただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

世川祐多 拝


企画展「松平男爵家の軌跡ー将軍とプリンスの子孫たちの近代」
会期
2024年10月5日(土)〜12月27日(金)
前期:2024年10月5日(土)〜11月10日(日)
後期:2024年11月12日(火)〜12月27日(金)
〒271-0092 松戸市松戸714番地の1
電話:047-362-2050






posted by 東京民藝協会 at 17:55| Comment(0) | レポート
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