2020年11月10日

相模原市で尾久彰三さんの展覧会

相模原市の「小原の里」で、元日本民藝館の学芸員、尾久彰三氏の所蔵品の展示が行われています。今回は「護符と仏画」だそうです。入場料無料

〇11月5日(金)〜12月の末ころ  月曜日休館
午前9時30分から午後4時30分まで
〇小原の里 相模原市緑区小原711-2 電話1(プッシュホン)042-684-5858

・JR相模湖駅より徒歩20分
・JR相模湖駅前2番バス停にて桂橋経由三ヶ木行きバスに乗車、小原バス停下車徒歩2分
・中央自動車道八王子方面より相模湖東出口(下り専用)


*NHKの放送「美の壺 白磁」にも出演なさったそうです。
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2020年11月06日

15日の例会と映画「アイヌモシリ」

 11月15日に半年ぶりで例会をやります。いま民藝館で「アイヌの美しい手仕事展」をやっているので、それに関係したものをということで、佐倉の歴史民俗博物館から「「モンローのフィルムから見えてくるもの」という難しそうなビデオを借りて、一部を上映します。アイヌ関係の映像は、ユーチューブをちょっと見ると(財)アイヌ民族文化財団ほかが多くの記録映像を載せていて、その多さに驚きます。
 
 さて、アイヌの工芸を見るとき、それを生んだアイヌ民族と日本民族との関係を考えない訳にはいかないでしょう。関係の書籍を少し覗いてみるだけで、日本人がアイヌ人に対していかにひどいことをやってきたかということを知らされます。-----私の場合、それを知るきっかけは、ずっと昔萱野茂の「アイヌの碑」を読んだことでしたが。今更取り返しのつくことではないのですが、そういう歴史を振り返ることも必要ではないかと思います。かつて柳宗悦が台湾の布についていったこと----布の美しさを言う人は多いが、それを生んだ人のことを思わない人が多い、というようなことも考えてみるべきかなと、私が言うのもおこがましいのですが思います。

 最近北海道白老に開館した「ウポポイ 民族共生象徴空間」の命名が示すように、日本国はアイヌ民族を先住民族であるという事をやっと認めるようになりました(2008年)。そのこと自体は結構なことですが、アイヌに対する迫害の歴史についての深刻な反省があっての施設なのかどうかは疑問です。ウポポイも、国外やアイヌに対するアリバイつくりという感がないではありません。日本国はアイヌの土地を奪っておいてそれを返還もせずたいして謝りもせず、アイヌを展示する施設を作って、これでチャラねと言っている、ととれないこともない。アイヌ側から見れば、先住民に認定されて良かったとか、立派な施設ができたから良かった、とかいうだけで済まない問題が続いています。しかし受け入れざるを得ないことでもある。

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 映画「アイヌモシリ」は、アイヌコタンに住む少年が主人公です。彼は自分にまとわりつくアイヌであるということから派生するいろいろが嫌で、ここ以外のところに行きたいと思っている。一方、観光のためでなくてアイヌの魂の確認のため(こういう言い方でいいか疑問だが)長い間行われていない「イヨマンテ」をやりたいという老人がいる。この両者の交流を主題にして、アイヌ民族が置かれた状況、その複雑な感情を描いています。         
(藤田)

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2020年11月02日

美味しさのお裾分け@「からみ餅  甘味 おかめ有楽町店にて」

 都内各所で発見した「美味しいもの」を記憶に留めるべく、筆を執ります。皆様の蓄積する「美味しいもの」リストに是非照合下さいませ。
 機関誌「民藝」の広告の一つに鎮座まします「甘味 おかめ」。どんな美味しいものがあるのかしらん?ワクワクしながら毎号見てました。10月某日仕事帰りについにチャンスが!いざ突入!店内はビル群の中の一つのオアシスのようなもの。小ぶりながら中に入るだけでもホッと一息。本漆喰の壁に松本民芸家具が奏でる椅子の居心地の良さ…。その素晴らしさと居心地の良さはご自身の目でとくとご覧下さい。
 今回は「からみ餅」をいただきました。「からみ(辛味)餅」とは「つきたての餅に大根おろし・醤油などをつけたもの」(デジタル大辞泉、小学館より)。
 ここで出た「からみ餅」は2個のお餅に大根おろし、青のりがのったシンプルな品。お醤油は好みの分量で。口触りが良く、するするとお腹に入りました。それもそのはず。この「からみ餅」の大黒柱その1は大根おろし。辛味がなく、かなり細かくおろされているからです。そのお蔭でふんわりした食感に。お醤油もよく絡みます。大黒柱その2のお餅自身も柔らかさにムラがなく、一度噛めばのびるや、のびる。青のりの色彩の美しさで食欲が更に進みます。これは、四味一体の美味しさ。 これは「辛味餅」ならぬ、「絡み餅」といった方が正しいような…。どちらでも取れるようにメニュー表では「からみ餅」なのかしら?一つの謎は残りました。

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 この「からみ餅」は一見シンプルながら手間がかかる品でしょう。大根おろしのおろし方に作った人の心遣いを感じました。生活用品が主に「民藝」と言われますが、こうしてひと手間入った食べ物もまた民藝に相通じるところがあるように思います。
 「美味しいもの」と民藝。その相通じるものとは具体的に何か?この稿で一歩踏み出せました。続きは追々にしましょう。
 一つの口福な時間、御馳走様でした。
<了> 会員 鈴木 華子記ス

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2020年10月19日

旧友からの一筆

 昭和20年代は後半になってもまだお米は配給、戦後の厳しい暮らしからまだ抜け出せない時代でした。私は、工業の町愛知県刈谷市で小学生でした。小学校の近くにバレエ教室があり、妹や友だちが通っていました。市内の高校の講堂での発表会を見に行ったものです。
 その教室のバレエの先生は、その後国連の医務官と結婚され、ご主人とともに中近東の国々を巡っておられました。その間パキスタン、アフガニスタンを中心にイラン、インドの遊牧民の織物、衣類、敷物、装身具などに関心を寄せて調査、収集をされていたのですが、69歳の時にインドで交通事故にあって亡くなってしまわれました。
 ご逝去後に、資料を預かっていた文化学園服飾博物館が「遊牧の民に魅せられて」という展覧会を開催、私はそれを見に行って、図録を買っておきました。

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 昨年久しぶりに刈谷での友だちに会い、彼女はバレエ教室に通っていたので、その後の先生のご活躍を知らせて驚いてもらうために図録を送りました。彼女はとても感激して喜んでくれました。そして図録が送り返されてきました。本と共にこんな手紙が添えられていました。
 《大切なご本をありがとうございました。お返しする前に、もう一度見直しました。遊牧民の素朴な生活の中に煌めく手仕事、圧倒されますね。文明が進むにつれ、便利な世の中になるにつれ、時間は生まれるはずなのに、手仕事は廃れていきます。そして工夫をすることや手を動かす、創りだすことが少なくなり、ものも考えない人間が増えるってわけ-----》
 一読して、“そうだ、そうだ”と思いました。戦後一生懸命生きた親に育てられ、そして今の文明の利器を使いこなせない私たちの世代が思っている今の世の中の歯がゆさでしょうか。
(津田 冨喜子)

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2020年07月28日

新刊 高木崇雄著『わかりやすい民藝』

 福岡民藝協会の高木崇雄さんが標題の本を発行なさった。雑誌『民藝』の後ろの広告の中に変わった書体の広告があって、「工藝風向」とある。この店をやっているのが高木さんで、その高木さんが D&DEPARTMENT FUKUOKA で話をしてそれをまとめたものだという。第1章が講話、第2章がご本人とD&DEPARTMENTの主催者 ナガオカケンメイ氏等4人の座談会、第3章が風向のことなどについてのインタビュー、最後に推薦のブックリストという構成である。文庫本を一回り大きくした変形で、ずいぶん厚くて17ミリある。

 畏れ多くも「わかりやすい民藝」という名前はいささか曲がないのではと思ったのだが、これはD&DEPARTMENTがこれまで続けてきた講座が「わかりやすい○○」で、それを引き継いだものだという。それはともかく「わかりやすい」というからには「わかりにくい民藝」があって、それとは違う説明をするぞ、という宣言も含まれている、かもしれない。そしてそれは、やはり畏れ多いのだが大方果たされているように思う。------読み終わって、基礎的教養がない私にもいくらかは理解できたような気がするから。

 民藝が世間から受けている誤解のひとつに、「〇〇だから民藝」という考え方がある、と高木さんは言う。手作りだから、安いから、実用的だからなどなどの条件を満たしている、だから民藝である。逆にそれらの条件を満たしていないから民藝ではない。さらにここから、民藝館に並んでいるものは貴族的なものばかりではないか、などなどの批判も派生する。
 これらの考え方、批判は「Aには1、2、3-----の性格がある」、だから「1、2、3-----の性格があるからAだ」と言っているようなもので、そもそも形式論理的に言って間違いなのだが。
 高木さんはこの問題についてより原理的な考え方を示す。すなわち〈真実や美が順接ではなく逆説によってこそ示される、と考えた柳の思考の枠組みからするならば、これらは条件ではなく、むしろ「〇〇にもかかわらず」、「○○ではなく」という、否定を通して語っている、と受け止めなおされるべきなのです。〉(P136)と。そして実用性に対して非鑑賞性を、無銘性に対して非有銘性を、複数性に対して非単数性を、廉価性に対して非高価性を-----という風に具体的に条件(とされるもの)の読み替えを行っている。「実用性」を「非鑑賞性」-----鑑賞を目的として作られたものではない、と読み替えることで、民藝に対する理解が深まる、誤解が少なくなる、というのである。

 さらに高木さんは、柳らが「民藝」という言葉を提示した時点にさかのぼって彼らの真意を明らかにする。〈柳が用いる「民衆的」とは会派を組んでは専横的に美の基準を決めてゆく彼らを「貴族的」と揶揄する反語であり、「大量」とは彼らが作るものが「一点限り」の仕事であることの反語であり、「廉価」もまたそう。柳が条件であるかのように用いた言葉はすべて、言葉の反対側に存在する「制度」を批判するための言葉だった〉(P139)。柳らには克服すべき対象があり、民藝はそれに向かって発せられた言葉だった、というこの指摘、私には新鮮だった。重要な指摘だと思った。

 これら卓抜な説明によって民藝の理解は一歩進んだような気がするのだが、さてここである疑問と危惧に逢着する。それは、民藝が克服すべきある対象に向かって発せられたもの、特定の時代に生まれたものであるとするなら、既に対象が無くなってしまっており、有効期限も過ぎているのではないか。それから、ある教条を批判、克服するために登場した民藝はやがて自身が教条化していくのではないか、という2つである。これに対して高木さんはさすがに周到で、以下のように答えている。
 前者については〈今という時代において、再び〈民藝〉という言葉が求められていることにも、しっかりした理由があると僕は考えます。-----今も「制度」が社会を覆い尽くし、一元化し、人々を孤立させようとする動きは続いています。-------つまり、ぼくらが自由を失わないための〈民藝〉としてです。〉(P152、153)と説く。(私にはここのところは十分に理解できないのだけれど)
後者については、柳の有名な文章を引用する。柳は解っていた。〈民藝という言葉は、仮に設けた言葉に過ぎない。お互いに言葉の魔力に囚われてはならぬ。特に民藝協会の同人はこの言葉に躓いては相済まぬ。------もともと見方の自由さが、民藝の美を認めさせた力ではないか。その自由さを失っては、民藝さえ見失うに至るであろう。〉(P150)。

 以上第1章の紹介らしきものをやってみた。流布している民藝観の誤解を正し、同時に民藝の原理(の一部)を「わかりやすく」開示し得ているというのが私の感想である。類書を読んでいないので断言はできないのだが、こういう説明をしてくれた人はこれまでにいなかったのではないだろうか。
 長くなったのでここで終わりたいところだが、第3章のご自分の店の経営方針について答えているその答えがあまりに立派で、素通りできない。
 〈自分の店だけが良い出来の物を独占したい、と考えだすと、同業者に対して排他的になるし、作り手にとっても、僕の店だけでしか売れなくなってしまう〉
 〈「こっちは店だからね」みたいな大きな顔をする店にはなりたくない〉
 〈作り手に注文する際は、作ってほしいものよりも、作ってほしくないものをいう事のほうが多い〉
 〈値付けに関して------基本的には作り手が示す標準的な価格のままです。-----価格は作り手にとっても、配り手にとっても思想であるはずです〉
 〈「支払いはすぐに」と「守れない約束はしない」〉
 〈「ほかにやらなければならないこと、気を遣わなければならないことが多い世の中なんだから、焼ものなんかにかまけていてもしょうがない」というひとにこそ、使ってほしい〉
 〈立派な、誰もが認める暮らしを過ごすことが〈民藝〉ではないですよね〉
 そして最後に、〈〈民藝〉は悩みから解放されるための便利な道具ではありません。-----良い工芸と共に生きることで、人は優れた友と生きるように日々を過ごすことができる、というのは柳の一つの考えです。-----なんで、たかが「美しい」程度のことで喧嘩しなきゃならないのか、その態度が美しくないのに〉
 高木さんが美専一、民藝専一のひとではないことが喜ばしいではないか。そしてこれらの言葉は一工芸店の経営方針を越えて、渡世の流儀、それもかなり理想に近い渡世の流儀そのものではないか。敬服のいたりである。明日から高木さんを現代の石田梅岩と呼ぼう。      
(藤田) 
                 

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『わかりやすい民藝』 
D&DEPARTMENT PROJECT 2020年7月15日発行 2,000円+税 
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2020年07月25日

NHK日曜美術館「自然児、棟方志功〜師・柳宗悦との交流」

7月26日(日)のNHK日曜美術館(午前9時〜9時45分)にて、
特集「自然児、棟方志功〜師・柳宗悦との交流」が放送されます。
日本民藝館で現在展示されている棟方作品を紹介するそうです。
https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/ZG7YMQL94V/

日本民藝館はただいま予約入館制が導入されています。
民藝館ホームページからお申し込みいただくようです。

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2020年06月27日

田中俊雄と台湾

 『民藝』2020年6月号の特集は「田中俊雄と沖縄の織物」だった。1930年代後半以降の民藝運動を支えた田中俊雄の沖縄とのつながり、そしてその功績や経歴についても掘り下げられた貴重な内容で、たいへん興味深く読んだ。

 いくつかの論考でも触れられていたが、1940年前後に複数回行われた日本民藝協会による沖縄調査に参加していた田中は、沖縄の織物のルーツへの探求心から、調査の範囲を広げ、途中一人で台湾まで渡航している。1939年6月から7月にかけてのことだった。実は私が田中俊雄という人物に初めて関心を持つようになったのも、沖縄ではなく台湾を通じてであった。台湾資料を調べる過程で偶然目にした田中の台湾滞在記が強く印象に残ったのである。

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 沖縄から台湾へ足をのばした田中の旅が「大変なことになった」のは、那覇から基隆行きの船に乗り込んだ後だった。東京の芹沢_介から、どうせ行くなら南部の潮州の原住民居住地を経て東海岸に回れという電報が入ったのである。台湾一周まで予定していなかった田中は思わず懐具合を勘定したが、結局は芹沢の助言通りのルートで台湾の織物の制作状況を調査している(ただし懐の不安は的中し、最初に訪れたパイワン族の村での買物によって早々に「タマツキヌ」となった田中は、民藝協会より追加資金を受けながら旅を続けた)。

 現地での織物調査、そして台北の博物館や大学などでの所蔵品・文献調査の成果については、田中自身が『工芸』や『月刊民藝』にいくつかの貴重な報告を発表しており、その手法や内容は、彼が几帳面で真面目な、有能な仕事人であったことを物語っている。『民藝』6月号の年譜を見て驚いたのは、初めての土地でこうした仕事を一人でこなす田中が、当時まだ25歳の若さであったことだ。

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台湾大学人類学博物館。田中が足繁く文献調査に通った台北帝国大学土俗人種学教室の収蔵品が受け継がれている。

 田中の台湾関連の著作の一つに「台湾の蕃社」(『月刊民藝』1939年10月)がある。山深いパイワン族の村の訪問滞在記であり、私が田中に関心を持つきっかけになった文章でもある。長く険しい道中での忘れがたい光景や、出会った人々の営みが穏やかに切り取られた印象深い内容だが、『民藝』6月号を読み、田中が織物に対する専門性のみならず、文学的なバックグラウンドも有することを知って、その独特の表現力の豊かさにも合点がいった。

 腰に山刀を下げたパイワン族の青年に抱いていた警戒心が、道中を共にするうち次第に温かい感情に変わっていく様子、現地で律儀に書き取ってきたと思われるパイワン族固有の人名、彼らのふとした言葉から当時の社会構造に思い至り暗澹とする心情、山から送り届けてくれた青年たちをいつまでも見送って涙を催す結末など、この文章には、直接的にも間接的にも、田中の誠実かつ繊細な人柄が溢れ出ている。

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現在も屏東の山地に残るパイワン族の石板家屋群(2013年撮影)
(田中の訪問地とは異なる。田中の訪問した2村は、戦後低地へ移遷している。)


 「いささか何々様御登行の図」といった椅子駕籠(※)に乗る側の人でありながら、「何々様」のようになりきれない田中は、むしろ駕籠を担いでくれる人たちと同じ目の高さを共有するかのように彼らとの距離を詰めていく。『民藝』で白鳥幸昌氏が田中の戦後の活動を紹介されていたが、そこで指摘されている田中の視点の所在は、若き日の彼のなかにすでに息づいているようにも思える。
※椅子の両サイドに2本の太い竹の棒をつけ、4名の現地人(この文章では原住民)に担ぎ上げてもらう移動手段。険しい山道にも用いられた。

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村から望む周辺の山々。現地に着くまでには勾配のきつい険しい道が続く。

 さて、調査を終えて沖縄へ戻ろうとした田中は、天候不良が続いたため連日船が出ず、基隆港で足止めを食らってしまう。悶々と過ごした数日を経てようやく出航の知らせが届いた日、船出まで1時間を切っているというのに、田中は衝動的に外へ出て、台湾での最後の最後の時間をこう過ごしたと回想している。
田中は急に台湾に別れるのがおしくなって船をとびだし、本島人の町をあるきまわった。切々たる別れがたい懐しいものがこみあげてくる。一軒の屋台に腰をおろしてアヒルの足をかじりながら、ビールをのんだ。あたりをなでまわしたいような気持にかられる。急におもいだしたようにその屋台で柳宗悦氏あての手紙をかく。
(「日本民藝協会同人琉球日記 先島・台湾紀行」『月刊民藝』1939年12月 ※現代仮名遣いにあらため引用)

 その手紙を受け取ったであろう柳宗悦は、のちに自らも台湾を訪れ、同じように島内を一周しながら調査を行っている。
田中の旅から3年8か月後のことであった。
(天野)
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2020年04月17日

◎民藝協会全国大会、民藝夏期学校の延期について

本部から以下の通知がありました。
〇日本民藝協会全国大会 第74回山形大会 6月20日(土)〜21日(日) ---- 当面の間
延期
〇民藝夏期学校
 第160回米沢会場 19日(金)〜21日(日)  ---- 当面の間延期
 第161回旭川会場 9月25日(金)〜27日(日)  ---- 当面の間延期
〇以上いずれも代替え日は未定。決まり次第お伝えします。

◎日本民藝館の休館について
「洋風画と泥絵」3月31日(火)〜6月14日(日)の予定。現在臨時休館中。開館時期は未定

posted by 東京民藝協会 at 16:34| Comment(0) | その他

2020年03月30日

日本民藝館の休館について

民藝協会の事務局から下記の連絡がありました。

1、3月27日(金)から4月13日(月)まで、日本民藝館は休館します。
2、日本民藝協会事務局もそれに準じて在宅での業務になり、その間は電話対応が難しくなります。
3、日本民藝協会常任理事会は延期の予定です。
民藝夏期学校米沢会場も延期の予定です。
その他、山形全国大会、旭川民藝夏期学校については決定次第ご連絡いたします。
posted by 東京民藝協会 at 13:17| Comment(0) | その他

2020年03月26日

2020年度会費納付のお願い

日ごろからご協力を賜りまして誠にありがとうございます。
2020年度の会費を納付下さいますようお願い申し上げます。
雑誌「民藝」の講読についてもご高配のほどお願い申し上げます。

納付いただいた方には順次会員証をお送りします。(事務手続きの関係で少し遅れる場合がありますがご容赦下さいますようお願いします)
 
○年会費(2020年4月〜2021年3月)
・個人会員A:8,000円
・同上B:7,000円
・家族会員:4,000円(原則として会員と同一世帯の方)
・若年会員A:5,000円(4月1日現在で満35歳以下の方)
・同上B:4,000円(同上)
・他協会会員、協力会員:4,000円
・法人会員:30,000円    
○「民藝」誌代(2020年4月号〜21年3月号の12冊):10,000円
  (協会から補助しているので、1000円以上安くなっています)
○ 振込み先  郵便振替口座00160-0-17787 東京民藝協会例会事務局   
同封の振込用紙「払込取扱票」を使って下さい。(現金の納付は受付けられません)
〇 振込の期限 3月末日

*本状は、退会の申出があった方を除いて、昨年度(2019年度)、もしくは一昨年度(2018年度)まで会費を納付していただいた方全員に送付しています。ご了解下さい。
また、納付済みの方にお送りしてしまう場合があるかもしれませんがご容赦下さい。 


2020年度会費納付のお願い 補足
◎個人会員Bと若年会員Bの新設について
本年度から個人会員Bと若年会員Bの制度を新設します。
*個人会員Aと若年会員A、家族会員、他協会会員、協力会員はこれまで通りです

イ、該当者: 印刷物の「東京民藝たより」(隔月刊)と「例会案内」を、封書やハガキでなくて、電子メールで受け取ることを選択した会員
*「東京民藝たより」「例会案内通知」以外の、年会費請求、全国大会、夏期学校の案内などは、これまで通り紙の文書を送ります。
ロ、選択する会員は、申し出て下さい
会費振込にあたって、同封の振込用紙に
「会員B申し出」「受信するメールアドレス」の2項を記載して下さい。
(メールアドレスは誤読の恐れのないように明瞭に書いて下さい)
ハ、申し出た会員は、それぞれ 7,000円または4,000円を振り込んで下さい。
二、該当会員には、4月以後、上記書類を電子メールの一斉送信で送ります。
ホ、迷惑メールに分類されるなどエラーが発生した場合、すぐには対処できないことをあらかじめご承知下さい。
*「東京民藝たより」はブログの再録、「例会案内通知」はブログに載せるので、ブログを見ていただいていればあまり問題はないかと存じます。
へ、家族会員、他協会会員、協力会員で電子メールで対応してかまわないという方は、やはり振込用紙にその旨を記載して下さい。

posted by 東京民藝協会 at 17:52| Comment(0) | その他