一年ほどまえ準備のために、野崎会長と本部の村上さん他役員数名で瀬戸に行った。現地側の瀬戸本業窯の水野雄介八代後継、飛騨協会の朝倉圭一さん他と会場等の候補を見て回り、同時に大まかなスケジュールを検討した。最寄りの駅尾張瀬戸駅のすぐ近くに「瀬戸蔵」という瀬戸市の施設があるのでそこを会場とすること、懇親会をやはり近くの「レンタルスペース梅村商店」で行うことを決めた。さらに、ホテル ルートイン瀬戸の部屋を数十室(正しい数字は忘れた)抑えることができた。また、1日目に講演とシンポジウムをできれば公開で行うこと、2日目に瀬戸民藝館等の見学を行うことも決めた。瀬戸蔵は市の施設なので抽選頼みであるが、後日幸いに希望の日を抑えることができた。あとは水野さんとそのご家族、地元の方々のほぼ半年にわたる奔走で実施の運びとなったのである。どのようなことであれ何か行事を実施するためには目に見えにくい仕事と時間が費やされる。この間とくに水野さんは本業に差し障りがあるほどの忙しさだったと想像される。
募集を始めると定員60人を上回る応募があり申し込みが遅れた人たちは抽選になった。また公開講座には100人の参加者があり、かくして経費などは予算内に収まったとのことである。なお、東京協会の参加者は20人であった。
21日の午後、公開講座の講演、瀬戸蔵ミュージアム館長 服部文孝氏の講演「瀬戸の窯業の成立と発展」、濱田琢司氏の進行による4人、朝倉さん、野崎会長、水野さん、南慎太郎さんのパネルディスカッション「民藝が結ぶ地域社会―瀬戸からの発信」が行われた。
夕方からの懇親会の会場「レンタルスペース梅村商店」は、茶陶の問屋だった建物を催事や宴会に使えるように改装した気持ちのよい施設であった。ここといい、先の南氏が経営する「ますきち」という宿泊施設といい、古い建物を改装して新しい魅力を作り出し、稼げる施設にしているようである。
2日目は、瀬戸民藝館と本業窯の見学、あわせて現当主7代目水野半次郎氏の解説付きで最後に登り窯を焚いたときの記録映像の上映があった。水野氏の瀬戸のお話はたいへん面白く興味が尽きなかった。並行して瀬戸蔵ミュージアムの見学、「窯垣の小途」や町内の散策を経て、最後は昼食をやはり瀬戸蔵内のレストランでとって閉校式を行った。
1泊2日で短い感もあったが、少ない人員で、初めての場所で夏期学校が滞りなく実施できたことはよかったと思う。水野さんをはじめ、瀬戸の若い方々のやる気と能力に感心させられた。
水野家の皆さま、瀬戸の皆さま、ありがとうございました。
(藤田)
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